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10/05/01

ジョー・ブラドリー : 吉田栄作
アン王女 : 朝海ひかる
アーヴィング・ラドヴィッチ : 小倉久寛
川下大洋(声のみ)



「幻の原作舞台」という設定の舞台だそうです

しかしまるで映画を見てきたような感じです
生身の人間が演じる劇を見てきたはずなのに、後味はセピア色

セットも衣装も色を抑えて、背景は映画と同じ、セピア色の映像でした

映画では描かれなかったジョーの過去、アーヴィングとの友情、等などが盛り込まれて、3人に絞ったおかげて人間関係がはっきり濃くなったということかな?



演目のせいか、出演者のせいか、観客は奥さまが多かったように思いました

開演前、舞台はカーテンが開いた状態で、ジョーのアパート一室があります
右手にドアと外に降りる階段、で、それがそのまま客席に降りる階段につながってて、出とはけは会場舞台側の出入り口から

舞台真ん中にセットがあるもんだから、「あのシーンはどうするのかしら」という声がちらほら

とか思ってたらジョー登場
タクシーの運転手と口げんかをします

日本語と英語で
いや別にいいんだけどさ

彼女を拾うシーンはまるっとカットで、そのあと連れて帰ったとこからなんですね


皆が気になる"あのシーン"は背景のスクリーンに映像を映しながら、舞台上をスクーターでくるくる走る…というものでした
じっさい、映画でもそんなに長いシーンではないみたいですが、印象に残るシーンですよね

この舞台はジョーの家以外は全てこの手法でした
背景スクリーンにセピアの映像を映して、手前で3人が演技

始まりは、左右にあるスクリーンに交互に名前が映しだされ、最後は記者会見場のシーンで、王女とジョーが去った後、残された椅子にスポットが当たりつつ、背景にジョーが手渡した写真が一枚一枚映し出され、そして" End "の文字が…と、やっぱり映画風
(この最後の演出が凄く切ない! 王女の椅子が"公"、後ろの写真が、たった一日限りの"私"を表しているみたいで)


とても面白い

「映画の完全再現+α」があると思う
これがないとローマの休日とは言えない! というツボみたいのは、全部押さえてあって、その上でのもうちょっと深い人間関係とかが描かれている
無邪気な王女と、打算的な自分に嫌悪を見せる記者と、友人として忠告するカメラマン

アン王女とジョーの関係も、お互いに仄かな思いを抱いていて、それでも口には出さない(伝えられない)という感じのままストーリーはすすんで

後半からもうせつなくて、涙腺がきゅーっと痛くなるんです


観劇後、凄く切な爽やかな気持ちになれました



以下、たった3人+声の出演者別な感想

■アン王女 : 朝海ひかる
本っ当にきれい!!
"ヘプバーンのアン王女"って結構高いハードルだと思うんですけど、それを難なくクリアーって感じですね!
足長いし細いし、あのハイウエストにベルトできゅっとなるスカートが似合うって、うらやましい…

声がちょっとハスキーな感じもしたかな

ただ、本当にきれいでした
一人で立ってても絵になっちゃう人っているんだあ…って感じ

上品な立ち居振る舞いが自然と出ちゃっている感じが出ている(ややこしいな)

■ジョー : 吉田栄作
ちょっと滑舌悪し
台詞が何言ってるのか分からないところもありました

ただ渋くてちょっとヒネた大人っぽさはばっちり
記事を書こうと写真を撮らせたりするけど、彼女を見守る目は限りなく優しい気がする
"休日を楽しむ権利"について力説するシーンは、彼女の為と、ほんの少しの打算な感じ

■アーヴィング・ラドヴィッチ : 小倉久寛
お人良しの三枚目
コミカルな動きと喋り方で、この人が出るたびに笑いが起こります
スタイルの良い二人に挟まれて、物凄くまんまるででかい顔に見える…

ダンスパーティーのシーンは必笑

面白い人、というイメージが前面に出ているので、祈りの壁のシーンは余計にシリアスに見えます

■川下大洋
この方なくして成しえなかった舞台ですね
だって明らかに人が足りないんだもん

ラジオからのアン王女に関するニュースやら、最後の記者会見のシーンやらで素晴らしい声の演技を披露

特に、記者会見は凄い!
何人かの記者がアン王女に質問をしていくんですが、全部、声が違う!!
1人10役!?(たぶん)

低い声、高い声、しゃがれ声、と数パターンを組み合わせていました
ラジオの声は、ラジオの声で違う雰囲気だしね

すごいなあ



ロビーのカウンタでは3人のイメージに合わせた特別ドリンクを売ってました
全部お酒やーん!

あと、公演グッズとは別に机が出てるから何かと思ったら、朝海ひかるグッズコーナーでした
さすがだ…

公演のブロマイドはどれをとっても素敵なものばかりで、迷いに迷った挙句、買わずに帰って来た
買えばよかったかしらん
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